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サラダ菜の成長速度は6倍
サラダ菜は植物工場で最適環境条件で育成すると、露地栽培の6倍のスピードで成長させることができるとの記事を見つけました。
それによると、
日本での植物工場の研究は、1974年に日立製作所中央研究所において始めたのが最初のようです。アメリカからは10年以上も後発とのこと。
スタンダードとなるサラダ菜を選び、必要な基本的なデータを集め、そしてそれは世界でも初めてのことのようで、植物工場基礎の確立へつながったと書かれていました。
そして植物を工業生産するために、次の二つに絞ったようです。
1)生産プロセスを定量化する。
2)大量生産を行う。
そしてこの考えの延長上に、
1)成長を定量化する。
2)大幅な成長促進を行う。
があり、それを達成するために栽培槽の中で光強度、照射時間、温度、二酸化炭素などの環境条件をいろいろと変えて、サラダ菜の成長スピードを測定し、形態を観察。
これによって環境条件と成長との関係が定量化され、標準データとして確立されたとのこと。
環境条件をいろいろと変えると、サラダ菜の成長速度をいろいろに制御できることがわかり、ベストの条件だと最大6倍の速度で成長するようになるとのことでした。
これによって作物の自由な生産調節が可能になるとともに、大幅な成長促進ができることがわかったということです。
これらにより野菜の計画生産と安定生産の基礎作りができたということでした。
いままさに野菜作りは、従来の延長線上にある露地栽培、それから気温の制御を行ったハウス栽培、土から脱却した水耕栽培、そして全ての環境制御を行って効率の良く育成する植物工場、の4つパターンとなってきているようです。
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