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最近の植物工場の状況
最近の植物工場の状況について、少し調べてみました。
相変わらず今後の期待されるビジネス対象として注目されているのですが、昨年前半とは、まだまだ大きく状況は変わっていないという印象でした。
とは言え、ネットで水耕栽培ビジネスについて調べると、確かに注目度が高く勢いがあります。
調べた結果
「植物工場」ビジネスへの企業の参入が相次いでいる。
植物工場が急増したきっかけ:
・農水省と経産省が150億円の補助金を出して、建設を促したこと。
・東日本大震災後、塩害や放射能汚染の問題を抱える被災地の復興の手だてとして、注目が集まっている。
利点:
・植物工場は設備を買うだけですぐ栽培を始められる。
・飲食店内で栽培できる小型もあるため、他業種からも参入しやすい。
ここ最近:
・多くの企業がレタスなどを水耕栽培できる植物工場ユニットを発売。
・食品メーカーや外食チェーンなども植物工場の運営に乗り出している。
全国の植物工場の数:
・2009年には約50カ所。
・2012年3月末には127カ所にまで増加。
・100カ所超が完全人工光型。
・残りが太陽光併用タイプ。
しかし、非常に注目されている水耕栽培であるが、爆発的に普及しない理由として挙げられているのは、相変わらずコストのようです。
・露地物より高い。
・レタスの価格でいうと、1キログラム当たり1100~1500円。
・露地物は300~600円で2~3倍の価格。
その理由として、
・電気代や空調代がかさむこと
・高品質のものを効率よく量産する技術が確立し切れていない。
例として、
・照明の位置で野菜の大きさにバラツキが出る。
・最適な大きさのものを定期的に収穫するには、生育環境や品種の特性などを考えながら栽培に適した環境やノウハウを見つける必要がある。
その他の問題:
・作ることのできる品種も今のところ限られている。レタスならフリルレタスと呼ばれる、葉が広がった形状のものがほとんど。
・中身が球状に詰まっている結球レタスの栽培は、まだまだむずかしい。
わたしのレタス
何でかはわかりませんが、確かに水耕栽培で作ったレタスは、ずい分長い間球状にはなりませんでした。大きく葉が開いた状態が続きます。
わたしの経験では、半分ほどまで成長したレタスが、年越してから春先になってようやく少しずつ巻いてきていたのを覚えています。
露地物レタスの球を10とすると、水耕レタスの巻いた程度は2~3割程度でしたが。
水耕栽培がさらに盛んとなるには、まだまだ多くのノウハウの積み重ねが必要のようです!
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