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7月6日:水耕栽培、成長の速さの秘密
水耕栽培をした野菜の成長がなぜ速いのか、ここ数年、根の状況を確認し、ようやくわかった気がします。
露地植えした野菜でも、その畑の状況や環境により、野菜の成長具合は大きく変わります。気温や土の中の養分はその中で、最大の影響を与える条件だと思います。
しかし、水耕栽培で育てる野菜は、条件の良い露地植えよりもさらに成長が速いのです。今までの実験では少なくとも30~50%は速く、条件の悪い露地ものに対しては、2倍以上の差となります。
何が違うのでそのような差を生むのでしょうか。
最近のわたしの結論は、その秘密は根にあるのだということ。
まずは、次の写真を見て下さい。
現在のきゅうりの根 現在のミニトマトの根
2014年6月28日のきゅうり
植物によって根の成長具合は異なりますが、とにかく「すごい!」の一言です。
水槽内にところ狭しとびっしりと根が伸びて、細い線が数本というようなイメージとはまったく異なり、狭い空間を全て埋め尽くした根の塊りという状態のように見えます。
水槽を大きくしたなららどこまで成長していくか、想像ができません。
特にきゅうりの場合は、根の発達がすごいと感じています。
これだけの根の状態に対して、栄養成分は吸収しやすい液体の状態となっているのですから、成長の速度は最大に近い状態になるのではないでしょうか。
多くの野菜を早く作るためには、水耕栽培は最善の方法なのかも知れません。一方で、観賞用とするならば、成長速度を少し落とすために、養分の調整や水槽構造を変えて根の成長をコントロールするのが良いかも知れません。
水耕栽培の弱点?
このように最大速度で野菜作りができる水耕栽培ですが、もしかしたら1点だけ露地植えに劣る部分があるかも知れません。
それは野菜の「強さ」という部分です。
水耕栽培は温室栽培のようにより良い条件で育てられているため、いろんな環境に耐えて成長している・・という部分は少ないため、露地もののような葉の色の濃さ、固さ、しぶとさ・・というものが少ないです。
そのことが収穫した実に対して、どのように違っているのかは良くわかりませんが、人の健康に必要な「ミネラル」という部分に少しだけの差があるのではないかと感じています。
成分を分析して、数値的に比較したというわけではありませんが。
いずれにしろ、環境さえコントロールすれば、真冬でも土の無い宇宙でも栽培ができるというのが、水耕栽培の良いところです。
その特徴を活かして、自分の健康のために癒しと新鮮な栄養補給に役立てていきたいと思っています。
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